今回は『2016年年次訪問者調査』というサイトについて記事を書いていくんだけど、実はこのサイトはフィッシングという行為を行っている。
フィッシングを分かりやすく言うと、インターネットのユーザーから経済的に価値のあるの情報を盗み出すための行為だね。
インターネットサーフィンをしていると、突如新しいウィンドウで表示されるから、ある程度PC経験を積んでいる人だったらひと目で怪しい!!って分かる。
だけど、PC初心者さんの場合は、こういったものが詐欺によるものなのか?または問題ないサイトなのかがなかなか判断出来ない。
ということでこの記事では、まんまと詐欺に騙されて進めるところまで潜入してみたいと思う。もちろん本当にやばくなったらさすがに撤退するけどね(笑)
この記事の目次
2016年年次訪問者調査に潜入
初めに一応言っておくけど、今からやることは絶対にマネしないでね。
それから、突然現れるサイトだから、検索してアクセスすることは出来ない。恐らく検索エンジン上に表示させない設定(インデックスしない)にしているんだろうね。

まず『2016年年次訪問者調査』の画面はこんな感じ。
新しいタブではなく、必ず『新しいウィンドウ』でページが強制的に開かれる。この時、既に開いているウィンドウやタブは勝手に閉じたりしないから、その点は心配しなくても大丈夫だね。
上の画像を見れば分かるけど、以下のような文章が表示されているね。
Chromeユーザーの皆様,
本日のラッキーな訪問者はあなたです: November 25, 2016
この簡単な調査を完了していただくと、弊社から感謝のしるしとして、HD Streaming Movies®のいずれかが当たるチャンスが与えられます。
素直な人は、
まじかよ!!
なんだか知らないけど凄いものに当選しちゃったんじゃないか?
と少し疑いながらも喜んでしまうと思う(笑)
HD Streaming Moviesとかいかにも凄そうな動画編集ツールに感じ取れるし、これが簡単な調査に協力するだけで貰えるかもしれないとなると、確かに調査に協力してみたくなるよね。
感心するところじゃないけど、詐欺サイトとしては上手い方だと思う。
んで、出来ればこの時点で疑いを持って、GoogleやYahoo!の検索エンジンを使い『HD Streaming Movies』で検索してどんなツールなのか?どんな会社が製作しているソフトなのか確かめた方が良いね。
ちょっとこれ大丈夫かな?と少しでも思ったら検索!!そういう癖が付いている人なら、こういったフィッシングサイトにも絶対騙されないんだろうけどね。

実際にYahoo!で検索してみると、まあ思った通り良い情報は1つも出てこないね。『詐欺』とか『あやしい』とか『注意』とか『フィッシング詐欺』とかね。
そして『HD Streaming Movies』のサイトは見当たらず。普通はソフト名で検索すれば公式サイトが一番上にひっかかるんだけど、1ページ目にすらない時点でお察しだね。
もしかしたら『HD Streaming Movies』というソフトが存在していないのかもしれない・・・。
この状態を目の当たりにしてから、わざわざ調査に協力する猛者はいないだろうけど、俺は今回実験台になるためにこの記事を書いている訳なので『OK』をクリックして先に進んでみるね。

すると以下の文章が表示される。
おめでとうございます!
あなたは、2016 年年次訪問者調査の参加者に特別に選ばれました!是非、Chrome についてのご意見をお聞かせください。
感謝の印として、 HD Streaming Movies® を獲得するチャンスが与えられます!
全部で4つの質問に回答していくことになり、1つ回答が終わったら『次へ』をクリックして先に進んでいく。一度進んだら前のページに戻ることが出来ないから注意。
質問内容は都度変わるかもしれないけど、俺の時は以下の4つの質問だった。
- どのくらいの頻度でChromeを利用しますか?
- Chromeの前のバージョンにはどの程度満足していましたか?
- 他のウェブブラウザで使用するものはどれですか?
- どのくらいの頻度でインターネットを利用しますか?
なんかまともすぎる質問なだけに、Googleの関係者が作ったアンケートなんじゃないか?と思ってしまうよね。
まあ、それもフィッシング詐欺に引っ掛けるための罠なんだけどね。安心させて不幸のどん底に叩き落とすという・・・。

全ての質問に答えると『調査が完了しました。ご参加いただきありがとうございました!』と『在庫を確認中』という文面が表示される。
あからさまな『HD Streaming Movies』を探しているアピールだわ(笑)

在庫の確認が終わると以下の文章が表示される。
調査を完了していただきありがとうございました! 参加のお礼に、以下の商品をご用意いたしております: Friday, November 25, 2016.
以下のいずれかをお選びください (本日限り):
なるほどね。『本日限り』と強調して、焦らせて判断を鈍らせてから個人情報を入力して送信して貰おうという算段だね。しかも『在庫数:1』というところがまたあざとい(笑)
本日限りで在庫も1個しかないから早めにね☆
ってところを強調したいんだろうな・・・。さらにさらに今ならなんと通常価格が7,900円のところ本日に限り・・・
0円!!
そんなうまい話ありますかって話だよ(笑)7,900円が5,800円くらいになるならまだ分かる。だけど、0円はさすがにやりすぎ君だよ(笑)
まあ俺は騙されて『ここをクリック』をクリックして先に進んでみるけど。
クリックするとそのページは『Page Not Found…』
ちなみに俺はこの記事を書く以前にもこの罠にわざとひっかかったことがあり、その時はクレジットカード情報の入力が要求された。
今回なぜ『Page Not Found…』のページに飛ばされたのかは分からない。
新しいフィッシングサイトのページを作成中なのか。取り締まりを受けて詐欺ページを閉鎖したのか。はたまた、たまたまメンテナンス中だったのか。は謎に包まれたままだね・・・。
おまけ

今回は出てこなかったけど、少し前まではアンケートが終わると上の画像の画面に飛ばされて『メールアドレス』と『パスワード』の入力が要求されていた。
これだけなら、何も被害はないんだけど問題はこの先・・・。

メールアドレスとパスワードを入力すると・・・うん・・・クレジットカード情報の入力を要求されるんだよね。
これがこの調査の真の目的であり、ここで素直に入力をして『VERIFY YOUR ACCOUNT』のボタンをクリックしてしまうと恐らくクレジットカード情報が全て抜き取られてしまう。
というか、、
無料で貰えるものなのに
クレジットカード情報が必要になるのはなぜ!!(笑)
最後に
とりあえずこういうページが突如開かれたら、徹底的に無視しよう。すぐに閉じてしまうのがベスト。
そのまま進んでしまったら、気付かない間に重要な個人情報を入力していた。なんてことになりかねないからね。相手のペースに飲み込まれる前にこちらから手を打っておこう。ということ。
ほら、知らないおじさんに付いていっちゃだめだよ!って子供の頃に親から言われるじゃん。あれと一緒だよ。
というか、いきなりGoogleがブラウザを使って調査をしてくるとか考えられない。
それをやるくらいなら、ブラウザをインストールする時とかアンインストールする時にアンケートを任意で協力して貰えばいいだけで。
ちなみにこの詐欺サイトは、少なくとも2015年から存在しているから2017年になったら『2017年年次訪問者調査』というサイトが新たに出現することが考えられるね。
それから、Chromeだけではなく、IEやFirefoxなど他のブラウザでもこのフィッシングサイトは出てくることがあるから同じように(ウィンドウを閉じる)対処してみてね。
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