Mastodonをある程度使っていると段々・・・自分でもインスタンス(サーバー)を作ってみたいな。とか思ってきちゃうよね?でも、サーバーの知識とか全くないド素人だしどうせ無理だろう。と思って大体の人が諦めてしまうと思う。実際俺も諦めかけてた。
だけど、4月18日さくらクラウドからMastodonのインスタンスを簡単に構築(作成)出来るスタートアップスクリプトが登場したみたい。
これならいける!と思って実際に行動に移してインスタンスを作成してみたから、これからインスタンスを作ってみたい。という人は、是非参考にして欲しい。
※基本記事の通りに進めるだけで専門知識はいらないよ。
この記事の目次
ドメインを取得する
まずは、Mastodonのインスタンスを作成するのに絶対必要になるドメインを取得しよう。ドメインは色々なサイトで購入することが出来るけど、今回は長年愛用している『ムームードメイン』を使っていくね。
ドメインは現実世界で言うところの住所。これがないとサイトも、Mastodonのインスタンスもネット上に何も作ることが出来ない。

取得方法は簡単だから省略させてもらうけど、トップページの『ドメインを検索する』から好みのドメインを探すことが出来るよ。長く使っていくならなるべく安いものにしておこう。
安いものだと70円くらいのもあるし、高いと5,000円以上するものもある。
それから絶対に間違えないで欲しいんだけど、ドメインを購入する時の『ネームサーバ(DNS)』は、必ず『今はまだ使用しない』を選択しよう。
事前にネームーサーバを設定しておこう
事前にネームサーバを設定すると、DNSのゾーン登録時にエラーが表示されて登録を進めることが出来ないことがあるとのこと。コメントありがとうございます。
ドメインを取得したら、さくらクラウドのネームサーバを設定しておこう。後から設定しても良いんだけど先にやっておいた方が楽だね。

まずは、トップページ右上にある『設定のアイコン』をクリックしよう。

続いて先ほど取得したドメインを選択して欲しい。モザイク処理してごめんね。

ドメインを選択したら『ネームサーバ設定変更』をクリックしよう。

続いて『取得したドメインで使用する※上級者向け』を選択してネームサーバ1に『ns1.gslb4.sakura.ne.jp』。ネームサーバー2に『ns2.gslb4.sakura.ne.jp』を入力しよう。出来ることならコピー&ペーストで。
完了したら『ネームサーバ設定変更』をクリックして欲しい。
さくらインターネットに会員登録しよう
ドメインを取得しネームサーバの設定が完了したら、さくらインターネットに会員登録しよう。既に登録している人は良いんだけど、今回は登録していない前提で進めていくね。
ということで『さくらインターネット会員登録ページ』にアクセスしよう。

-
- メールアドレス:各種ご案内の連絡先。入力ミスをしないように。
- ご契約者の種別:個人とか自営とかを選択する(ほとんどの場合は個人だね。)
- 氏名:自分の名前を入力する。
- 氏名(カナ):上で入力した名前をカタカナで入力する。
- 生年月日:正しい生年月日を入力する。(本人確認に必要。)
- 性別:男性か女性か選択する。
- 郵便番号:入力したら(番号から住所を自動入力をクリックする。)
- 住所1:ここは自動入力で反映される。(〇〇区まで)
- 住所2:自動入力で反映されない番地を入力する。
- 住所3:建物名や部屋番号を入力する。なければ無記入でOK。
- 電話番号:携帯電話でもOK。
- パスワード:英数字含む8文字以上で自由に決める。
- パスワード確認:上で入力したものと同じものを入力する。

ここまで入力が終わったら『個人情報の取扱いについて同意する』にチェックマークを入れて『確認画面へ進む』をクリックして欲しい。

確認画面に進んだから、入力内容に間違いがないことをよく確認して問題なければ『会員登録する』をクリックしよう。入力ミスなどがあれば『入力内容を変更』をクリックして修正してから会員登録を進めていこう。

これで会員登録が完了。電話認証は後で行うから今はスルーでOKだよ。お客様の会員IDもメールで確認出来るからメモする必要はないね。

登録手続きが完了したら、一応『会員登録完了のお知らせ』というメールが届いているか確認しておこう。このメールには、会員ID、ご契約者名など重要な情報が記載されているから大切に保管しておいてね。
アカウントの作成

登録が完了したら『さくらクラウド』にアクセスして『コントロールパネルログイン』をクリックしよう。

コントロールパネルにログインしたら、左上の現在のアカウントの項目にある『+アカウントの作成』をクリックしよう。

アカウントの作成画面を開いたら『約款(やっかん)に同意する』と『個人情報の取扱いに同意する』の2つにチェックマークを入れよう。もちろん、約款と個人情報の取扱いについてのページはしっかり目を通してね。

チェックマークを入れると下に新しい項目が表示される。ここは『名前』と『パスワード』を入力して『作成』をクリックして欲しい。
名前は英数字だけでなく、ひらがなや漢字でもOKだよ。パスワードは8~64文字以内で英数字を混ぜたものにしよう。

アカウントの作成が完了したら『現在のアカウント』から作成したアカウントを選択しよう。

アカウントを選択したら『さくらクラウド(IaaS)』を選択して欲しい。
電話認証

さくらクラウド(IaaS)の画面を開くと、電話認証エラーの画面が表示されるから『電話認証』を選択しよう。

電話認証はSMS(テキストメッセージ)と音声電話と2つの方法から好きな方を選択することが出来るよ。今回は『SMS(テキストメッセージ)』を利用するから『SMS認証コードを受け取る』をクリックしよう。
SMS(テキストメッセージ)を利用する場合は、必ずSMSが受信可能なスマートフォンまたは携帯電話の番号を選択して欲しい。

SMS認証コードを受け取るをクリックすると、指定したスマートフォンまたは携帯電話に認証コード付きのメッセージが送られてくるから、そのコードを『認証コード入力』の項目に入力して欲しい。入力が終わったら『認証』をクリックしよう。

認証中…

認証完了のメッセージが表示されたら『さくらのクラウド コントロールパネルへ進む』をクリックして欲しい。
クレジットカード登録

コントロールパネルに戻ってくると、次はクレジットカードエラーの画面が表示される。サーバーを作成するには当然お金がかかる。お金を支払うにはクレジットカード登録が必要になるから、ここは『クレジットカード登録』を選択しよう。

パスワード再確認の画面が表示されたら、パスワードを入力して『ログイン(認証)』をクリックして欲しい。

ログインが完了したら、クレジットカード番号、クレジットカード有効期限、セキュリティコードを全て入力していこう。入力が終わったら『登録する』をクリックしてね。
- VISA
- MasterCard
- JCB
- ダイナースクラブカード
- アメリカンエキスプレス

登録完了の画面が表示されたら『閉じる』をクリックしよう。

引き続きクレジットカードエラーの画面が表示されるけど、登録は終わってるから『後で登録』をクリックでOKだよ。
DNSゾーンを追加する

電話認証、クレジットカード登録が完了したら、DNSゾーンを追加していこう。まずは、左側のメニューにある『DNS』をクリックして欲しい。

DNSの画面を開いたら、右上にある『追加』をクリックしよう。

DNSゾーン追加の画面を開いたら『ゾーン名』だけ入力して『作成』をクリックして欲しい。ゾーンはドメインだね。事前にムームードメインなどで取得しておく必要があるよ。

操作確認の画面が表示されたら『作成』を選択しよう。

DNSゾーン追加の画面が表示されて、ステータスが『成功』になったら『閉じる』をクリックしよう。これでDNSゾーンの追加作業は終わり。
APIキーを作成する

続いてAPIキーを作成していこう。まずは、画面上部にある『設定』をクリックして欲しい。

設定の画面を開いたら『APIキー』を選択しよう。

APIキーの画面を開いたら『追加』をクリックしよう。

APIキーを追加の画面を開いたら『名前』だけ入力し、右下にある『追加』をクリックして欲しい。

操作確認画面が表示されたら『追加』をクリックしよう。

すると、リソースIDとか色々な情報が表示される。
この中で『ACCESS TOKEN』と『ACCESS TOKEN SECERT』の2つは後で入力することになるから、コピーするなどしてメモ帳などに保存しておこう。めっちゃ長い文字列だから直接入力するのは本当に大変だからね・・・。
後から『設定』→『APIキー』からリソースIDをクリックすれば確認することも出来る。
サーバーを作成する

DNSゾーンの追加とAPIキーの作成が完了したら、いよいよサーバーを作成していこう。まずは左側のメニューから『サーバ』を選択してから画面右上にある『追加』をクリックして欲しい。

追加の画面を開いたら、画面右上にある『シンプルモード』をクリックしてチェックマークを外して欲しい。
チェックマークを外すとメニューがガラリと切り替わると思う。色々あって何をしたら良いのか分からないと思うけど、これから解説する部分だけを弄ってね。

まずは『2.ディスク』にある『アーカイブの選択』をクリックして『CentOS 7.3(7.x)』を選択しよう。

続いて『4.ディスクの修正』の項目にある『配置する スタートアップスクリプト』をクリックしよう。
ここは凄く間違えやすいポイントだから注意して欲しいんだけど、1番上にある『Mastodon #112900475871』は全くの別物だから絶対に選択しないでね。これを選択しても、DNSゾーン、APIキーなどが設定出来ないよ。
必ず『[public]Mastodon #112900468643』を選択しよう。最初に『[public]』があるかないかで見極めることが出来るからね。

スタートアップスクリプトで『[public]Mastodon #112900468643』を選択すると、スタートスクリプトオプションが表示される。
- さくらクラウドDNSで管理しているDNSゾーン
- APIキーのACCESS TOKEN
- APIキーのACCESS TOKEN SECREN
この3つを全て入力して欲しい。

- シンプルモードのチェックマークを外す。
- アーカイブは『CentOS7.3(7.x)』を選択する。
- スタートアップスクリプトの指定で『[public]Mastodon #112900468643』を選択する。
- DNSゾーン名を入力する。
- APIキーのACCESS TOKENを入力する。
- APIキーのACCESS TOKEN SECRETを入力する。
以上見逃した項目がなければ『作成』をクリックしよう。

操作画面が表示されたら『作成』を選択しよう。

後はステータスが全て成功になるまで待つだけ。
サーバ:作成、ディスク:作成、ディスク準備完了を待機、ディスクの修正、すぐに起動の全てが成功になったら『閉じる』をクリックしよう。
自分で作成したインスタンスにアクセスしよう

ここまで終わったらいよいよ自分が作ったインスタンスにアクセスしてみよう。ドキドキだね~!!アドレスバーに取得したドメイン(DNSゾーン)を貼り付けよう。
→入力例:https://kanagawa.work

無事トップページにアクセス出来ればとりあえずOKだよ。アクセス出来ない場合は、時間を置いてから(自分の場合は15分くらい。)再度アクセスしてみよう。
最後に
記事にするととても長くなってしまったけど、知識のない人でも根気があれば何となると思う。この記事では躓くポイントもしっかりおさえてるし大丈夫なはず。WordPressを一度でも導入したことがある人なら、めっちゃ簡単じゃん!ってなるかも。
ちなみにWordPressを導入した経験が10回くらいある自分は意外と苦戦した・・・。先入観を持っちゃだめだね。
DNSの設定が足りてないですよ~
ドメインのNSにさくらのクラウドDNSを設定していないのではないでしょうか
すっかり忘れておりました。
助かりました!ありがとうございます♪
わかりやすい解説ありがとうございます。ただ、何度やってもERR_CONNECTION_TIMED_OUTで繋がりません。DNS周りなんですかねぇ。
わたしもこの記事を参考にさせていただいて
ほぼ全く同じ手順インスタンスの立ち上げを行なったのですが、
ERR_CONNECTION_TIMED_OUT
の表示が出て運用できません
さくらクラウドの方の導入手順と見比べても特に不備は見当たらないので
もし解決策がわかれば是非お願い致します。
ERR_CONNECTION_TIMED_OUTの表示ということは、
既にサーバー作成まで完了している状況ですよね。
自分の時は15分くらいでアクセス出来るようになりましたが、
ネームサーバは反映に数日かかることもあるみたいです。
自分はネームサーバの変更で数日かかったことはさすがにないですが、
サーバー作成から時間がそこまで経っていないのであればもう少し待ってみるか、
それでもだめならもう一度手順を見直すしかなさそうです。
いえいえ。
手順通りに進めるといっても慣れないとややこしいですよね;
どの辺で困ってます?
手順通りに進めたのですが、マストドンのページが表示されません。サーバーの設定を変えるとIPアドレスが変わってしまうようで、
DNSレコードのAに再登録する必要があるようですが、まず80番ポートや443番ポートが開いていないようです。mastodonの指定はちゃんとしました。何が悪いんだろう?
ページが表示されないということは一応はサーバーの作成が完了したってことですね。
DNSレコードのAに再登録・・・というのが分からないのですが、DNSゾーン~サーバー作成にかけてのどこかで何かが抜けているかと思われます。
はい。サーバーの作成は完了しています。DNSレコードのAレコードは、サーバーのIPアドレスなので、サーバーを削除して立ち上げ直した場合、IPが変わってしまいますので、再登録が必要と言うことです。apiとDNSをせっていするだけで、サーバーはせっていできるはずなんですが。
できました!
ありがとうございました!
お役に立てて良かったです♪
こちらこそありがとうございます。
構築の参考にしているのですが、何回も、「DNSゾーン追加」でエラー表示で先に進みません。
ドメインはバリュードメインで取得して、ネームサーバーも、「ns1.gslb4.sakura.ne.jp、ns2.gslb4.sakura.ne.jp」に変更してあるのに…。
エラー
POST: cloud/1.1/commonserviceitem
取得したドメインをゾーン名にそのままコピー&ペーストなどで間違えないで入力しているけどだめってことですよね。
バリュードメインというと中古ドメインでしょうか?
それならばムームードメインなどで新しくドメインを取得した方が良いかもしれませんね。
それでいけるかは分かりませんが余裕があれば一度試してみてください。
そうなんです。ダメなんです。
新規に取得したドメインです。
ドメインを取得しまったので…。
kanagawa.work (アクセス不可)
https://kanagawa.work (アクセス可)
上記のようなhttps問題をどう解決するべきか悩んでいます。
先日のバリュードメインの件、再度、別なドメインで設定しましたら、バリュードメインからも無事構築できました。
ところで、トップページの変更(タイトルや画像)や管理ページへのアクセスについても、ぜひ、記事の作成をお願いいたします。
解決したみたいで良かったです♪
また機会があったら紹介させていただきますね!
記事を読ませていただき、無事に構築する事ができました。
また機会がありましたら、インスタンスをカスタマイズする方法なども記事にしていただけると嬉しいです。
TOPページのマストドンの画像も変えてみたりしたいと思います。
本当にありがとうございました。
お役立てて良かったです♪
こちらこそありがとうございます。
こんにちは!YYさんと同じく、私もDNSゾーン作成時にエラー
POST: cloud/1.1/commonserviceitem
になり、進むことができませんでした。
ドメインはムームーで取ってます。
そこでムームーで取ったドメインのネームサーバ設定を「今はまだドメインを利用しない(後で設定する)」に戻し、
再度さくらクラウドでDNSゾーン追加を行ったら成功しました。
その後でドメインのネームサーバ設定を「ns1.gslb4.sakura.ne.jp」「ns2.gslb4.sakura.ne.jp」にしました。
ご参考までに。
わざわざありがとうございます。
「事前にネームーサーバを設定」してはいけないようです。
この記事も修正した方が良いと思います。
以下、さくらさんからの回答です。
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『さくらのクラウド』のDNSではゾーン登録時、クラウドDNSで使用する
DNSサーバ(ns*.gslb*.sakura.ne.jp)に該当ゾーンがすでに委譲された
状態となっている場合はエラーとなり、登録を進める事ができません。
以前クラウドDNSで利用していたゾーンを再度利用する場合は、一旦弊社
クラウドDNS用のネームサーバへの委譲を解除した状態で行ってください。
※弊社でご取得いただいたドメインの場合、ドメインメニューのWHOIS情報
にあるネームサーバの設定を削除いただき、削除した設定が反映されるまで
(2時間-48時間程度)時間を空けた後に、再度、DNSの追加をお試しください。
—————-
先に登録するとダメなことがあるんですね。
貴重な情報ありがとうございます!