今回は、Windows10でクリーンインストールをする方法をどこよりも詳しく紹介していくよ。
と言っても、クリーンインストールをするには事前準備が色々必要になる。中でもインストールメディアの作成は必ずやらなきゃいけないことだから、まずは、事前にやるべきことから順に説明していくね。
この記事の目次
プロダクトキーを控える

俺がクリーンインストールを実行した時は要求されなかったけど、場合によって(Windowsのバージョンによって?)要求されることもあるみたい。
ただ、プロダクトキーの入力を要求されても『プロダクトキーがありません』を選択すれば、何事もなかったかのように先に進むことが出来るから、事前に控えておく必要があるのかと言われたら、必須項目ではないね。
各種ドライバを準備する
Windows10でクリーンインストールを実行すると、必要なドライバも全て削除される。でもドライバがないとPCがしっかり機能してくれなくなっちゃうよね。そこで、クリーンインストールを始める前に、自分に必要なドライバがどこで入手出来るのか調べておこう。
出来れば調べるだけじゃなくて、クリーンインストールの干渉を受けない外付けハードディスクなどに保存しておき、クリーンインストールが終わったら、保存しておいたドライバをインストールするのが良いね。
と言っても、基本的に必要なドライバは自動的にインストールされるから心配することはない。
また、以下の方法を利用すれば簡単にドライバ情報を確認することが出来る。

タスクバー左端にある『Windowsのアイコン』の上で右クリックしてメニューを開く。

メニューを開いたら『コマンドプロンプト(管理者)』を選択する。(必ず管理者の方。)

ユーザーアカウント制御が表示されたら『はい』を選択しよう。

コマンドプロンプトの画面を開いたら『driverquery』の文字列をコピーして『C:\Windows\system32>』の後に貼り付けよう。

文字列を貼り付けて『Enter』を押すと、上の画像のようにインストールされているドライバが一覧で表示されるよ。
BIOSの起動順位を確認する
Windows10のクリーンインストールを実行するには、公式サイトからインストールメディアのツールをダウンロードしてインストールメディアをDVDディスクやUSBフラッシュメモリに書き込む必要がある。
そして、書き込んだデータを実行させるには、BIOSの起動順位が適切な状態になっている必要がある。Windows10を起動した時に、インストールメディアが起動する状態になっているか今一度確認しておこう。
この辺は、PCによってやり方が大きく異なるから一概にやり方はこうだよ!と説明することが出来ない。自分が使っている『PCの機種やブランド』+『BIOSの起動順位』+『確認方法』または『変更方法』などのキーワードで検索してみよう。
PC環境をバックアップする

当たり前だけど、Windows10でクリーンインストールを実行すると、PCに保存していた個人情報やファイルは全て削除される。
大事なファイルが全くないならそのままクリーンインストールをしても問題ないけど、削除されて困るものがある場合は、外付けハードディスクなどを購入して大事なファイルをバックアップしておこう。
今は良い時代で、3TB程度の外付けハードディスクであれば、1万円前後で購入することが出来る。3TBあれば、動画を沢山保存している人でも大体は足りると思う。一昔前(10年くらい)は、300GBで1万円とかだったのに時代は変わったなと実感するね。
インストールメディアを作成する

これが1番重要なことだね。クリーンインストールをするには、事前にインストールメディアを作成する必要がある。
長いと1時間くらいかかるけど必ずやらなきゃいけないことだから、まだインストールメディアを作成していない!という人は以下の記事を参考にしてインストールメディアを作成しておこう。
また、インストールメディアを作成するには、空のDVDディスク(PCにBlu-rayドライブが搭載されているならBlu-rayディスクでもOK。)か4GB以上のUSBフラッシュメモリが必要になる。作成する前は事前に近くの家電量販店や、Amazonなどの通販サイトでこれらを購入しておこう。
クリーンインストールをする方法
今回は『Lenovo』の『G50』というノートパソコンを使ってクリーンインストールの方法を紹介していくね。必ず1つ前の見出しで作成したインストールメディアをPCの光学ドライブに挿入しておこう。

まずは、PC本体の左側面にある『BIOS』のボタンを押す。
BIOS画面の起動方法はPCによって大きく異なる。起動時にF10を連打するとかF2を連打するとか本当に色々だから、PCの機種名+BIOS起動方法などで検索した方が良いと思う。

指でボタンが押せない場合は、先端が細いペンやつまようじで押してみよう。

BIOSを起動させるとこんな感じ。これまた使っているPCによって大きく違ってくるけど参考までに。今回は方向キー『↓』を2回押してから『Boot Menu』を『Enter』を押して開いていくね。

Boot Menuの画面を開いたら『EFI DVD/CDROM(PLDS DVD-RW DA8A5SH)』を方向キーで選んでから『Enter』を押す。
Enterを押すと『Press any key to boot from CD or DVD…』というメッセージが表示されるから、何でも良いからキーボードのキーを押して欲しい。ここですぐにキーを押さないと、Windowsセットアップの画面に進んでくれなくなるから注意してね。

インストールする言語、時刻と通貨の形式、キーボードまたは入力方式、キーボードの種類などを選択してから『次へ』をクリックしよう。
基本的に選択項目は自動的に最適化されているから弄る必要はなし。キーボードは日本語キーボードと英語キーボードの2種類から選ぶことが出来る。
次へをクリックすると、Windowsのロゴマークが表示されるから『今すぐインストール』をクリックして欲しい。(キーボードの『Iキー』でも実行することが出来るよ。)

すると、セットアップを始めています、というメッセージが表示される。ここは15秒ほど待機しよう。

15秒ほど待っていると『適用される通知とライセンス条項』のが画面が表示される。少し長くなるけどライセンス条項に目を通してから『同意します』をクリックしてチェックマークを入れて『次へ』をクリックして欲しい。
この画面の前にライセンス認証(プロダクトキーの入力画面)が求められることがある。プロダクトキーが分かれば入力して欲しいんだけど、プロダクトキーが分からない場合は『プロダクトキーがありません』をクリックすればOKだよ。

インストールの種類を選んでください、の画面に進んだら『カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)』を選択して先に進もう。
アップグレード:このオプションでは、ファイル、設定、アプリがWindowsに引き継がれる。サポートされているバージョンのWindowsが既にPCで実行されている場合にのみ使うことが出来る。
カスタム:このオプションでは、ファイル、設定、アプリは引き継ぐことが出来ない。パーテーションとドライブに変更を加える場合は、インストールディスクを使ってPCを起動する。実行する前にファイルのバックアップが推奨されている。

Windowsのインストール場所を選んでください、という画面に進んだら、表示されているパーティションを1つずつ選択して『削除』をクリックしていこう。(削除出来ない項目はそのまま残しておく。)

全てのパーティションを削除したら、新規パーティションを作成するか、そのまま『次へ』をクリックしよう。

新規作成する場合は『新規』→『適用』とクリック。

Windowsの全ての機能が正常に動作するように、システムファイル用に追加のパーティションが作成されることがあります。というメッセージが表示されたら『OK』を選択してね。

次へをクリックすると、Windowsのインストールが始まるよ。
Windowsファイルのコピー、インストールするファイルの準備、機能のインストール、更新プログラムのインストール、処理の完了。という順番に進んでいく。操作することは何もなく、この画面が表示されたら、処理が完了するまで待機しよう。
インストールが終わると、自動的に再起動が始まる。(再起動は何回か繰り返されるからここはそのまま待機して欲しい。)

再起動が終わると、接続するの画面が表示される。使用しているネットワークが表示されていればここで選んでおこう。該当するネットワークがないようであれば『この手順をスキップ』をクリックして先に進もう。
ネットワークセキュリティキーを入力してください、という画面が表示される。

ここでは、ネットワークのセキュリティキーを入力するか、機器によってはルーターのボタンを押して接続することも出来るよ。今回はセキュリティキーを入力してネットワークに接続してみる。
入力が終わったら『次へ』をクリックして欲しい。セキュリティキーが合っていれば先に進むことが出来るからね。

すぐに使い始めることができます。ここでは『カスタマイズ』か『簡単設定を使う』を選択して欲しい。面倒な人は簡単設定を使えば良いんだけど、今回は自分で細かくカスタマイズしたいから前者を選択していくね。

設定のカスタマイズ画面。
- 入力データをマイクロソフトに送信して、音声認識、キー入力、および手書き入力をカスタマイズする
- タイピングと手書きのデータを、Microsoftに送信して、認識と候補のプラットフォームの改善に役立てる
- アプリ間のエクスペリエンスのために、アプリが広告識別子を使うことを許可する
- アドレス帳に登録されている友達と繋がったり、自分の電話番号を確認することを許可する
- Windowsアプリに位置情報の要求を許可する
設定が終わったら『次へ』をクリックして先に進もう。

ここでは、接続とエラーの報告に関する設定を見直すことが出来る。設定が終わったら『次へ』を選択しよう。
- 推奨されるオープンホットスポットに自動的に接続する
- 有料ネットワークサービスを利用できるか確認するために、一時的にホットスポットに自動的に接続する
- すべての診断と使用状況のデータをマイクロソフトに送信する

続いてブラウザー、保護、更新に関する設定だね。設定を見直したら『次へ』を選択しよう
- SmartScreenオンラインサービスを使って悪意のあるコンテンツやサイトのダウンロードからPCを保護する
- Windowsブラウザーでページ予測を使って読み取りの改善、閲覧速度の向上などを図る
- Windowsの更新プログラムのダウンロードを高速化するためにインターネットを経由して他のPCに更新プログラムを送信する

次へをクリックすると、カスタマイズが終わり、このPC用のアカウントの作成画面に進むことが出来るよ。
ここでは、ユーザー名、パスワード、確認用パスワード、パスワードのヒントの入力を順番に入力していこう。入力が終わったら『次へ』を選択してね。
また、リスクを少しでも減らすためにパスワードは自分が覚えやすく、他人からは推測されにくいものを選んで欲しい。

お待ちください…

はじめまして、Cortanaと申します。の画面ではCortanaを使うかどうか選択することが出来る。Windows10から標準装備された機能でめちゃくちゃ便利だから『Cortanaを使う』を選択して次の画面に進もう。
画面にも出てきてるけど、Cortanaを簡単に説明するとあなたのパーソナルアシストだね。困った時に割と何でも解決してくれる。

Cortanaを設定すると『おまちください…』→『こんにちは』→『ようこそ』→『準備をしています。PCの電源を切らないでください』と順番にメッセージが表示さる。

さらに『Windowsは最新の状態に維持され、オンライン時のユーザーの保護に役立ちます』というメッセージが表示され『さあ始めましょう』というメッセージが消えると、サインインが自動的に完了しデスクトップ画面が表示されるよ。

これでクリーンインストールは終わり。
最後に
クリーンインストールを実行すると、古いバージョンを使っていたとしても一番新しいバージョンにアップデートされるみたいだね。古いバージョンでまだ調べたいことが沢山あったからちょっと残念かな・・・。
それからクリーンインストール自体の作業はめちゃくちゃ簡単なんだけど、インストールメディアを作成してDVDディスクに書き込むので1時間前後、インストールにも多少なりとも時間がかかるから、2時間くらいは見といた方が良さそう。
何にしても時間に余裕がある休日などにやることをおススメするよ。
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